部署別の対応

緊急事態に最初に駆けつけるのは、新聞社の場合は「社会部」の記者です。企業では、普段は新聞社でも産業部や経済部、あるいは文化部との付き合いが多いでしょう。こちらはあまり速報性が求められない取材を展開しています。しかし、社会部では、速報性が求められ、産業部などとは関心事項も異なります。産業部や経済部では、株主や取引先といった読者が背景にいるため、「事件・事故による損害額の大きさ」「取引先・市場にもたらす影響」を取材します。

しかし、社会部では一般市民、地域住民が読者となるため、市民生活への影響、被害者への謝罪や補償といった点に関心が集まります。そのため、事件や事故の場合は、取材先がどこであれ、社会部の記者が取材に訪れます。社会部の記者は、質問の内容も、上記部署とは異なります。それは、読者の違いによるもので、産業部などは企業の考え方に一定の理解をしめしてくれる傾向にありますが、社会部では一般市民の視点で取材を行うため、企業に対する理解を示してくれることはないでしょう。ですから、記者会見の設定をしたら、「どこの部に所属する記者」が集まるかを把握しておく必要があります。

さらに、社会部の記者は、その日の発表は基本的に次の日の朝刊、突発事故など重要案件を午前中に記者会見をすれば、夕刊には載せることも想定しておきましょう。

記者会見の応用(コンテンツ一覧)
  1. 媒体別の対応
  2. 部署別の対応
  3. 海外媒体への記者会見
  4. 記者クラブと使い方
記者会見に関するお問い合わせ・お申し込み
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