メディアの関心を呼ぶためのパブリシティのためには、イベントを開催することも有効です。メディア各社を招待しておこなうプレスパーティー、プレスレセプション、プレスセミナー、プレスツアーなどがあります。
プレスパーティー、プレスレセプションは、新製品、イベントなど旬の話題を提供するときに開催するとよいでしょう。製品や、イベントにフォーカスをあてて、製品やイベントの紹介や、その後、立食などで軽い食事を出す場合があります。その場合、70人の招待でしたら、食事は50人分ほど用意すればよいでしょう。人数分の用意をすると必ず余ってしまいます。逆にドリンクは人数分の用意をしましょう。
プレスセミナーは、緊急性は低いものの、製品や企業活動の背景、現況などを説明するもので、今後の取材活動に役立ててください、といった意味合いで開くこともあります。
次にプレスツアーですが、これはFAM(ファム・慣れ親しませるという意味)トリップとも呼ばれますが、記者を遠隔地に招聘して取材をしてもらうことを言います。わざわざ記者を国内外へ連れて行くメリットは、実際に体験してもらい、理解を深めてもらうためと、広報活動です。航空会社とテレビ局がタイアップして、旅行番組を制作するといったものが一般的な例として知られています。旅行番組が雑誌になることもあります。これらはタイアップ記事などと呼ばれます。
しかし、ビジネス誌や新聞社などでは、このようなタイアップ企画はあまりありません。プレスツアーは、予算の確保や準備が大変ですが、記者たちに理解を深めてもらうには、得策といえます。ツアー後も記者と交流が続くといった話もよく聞きます。