元々から広報を仕掛けたいネタがあるが、単独では弱いと考えるときには、「これから流行りそうなもの」や「今まさに流行っているもの」と一緒にパブリシティすることもあります。
たとえば、A社のコーヒー飲料と同種のこれから流行りそうなコーヒー飲料や、ドリンクを探しましょう。そして、「なごみの時間にコーヒーは欠かせませんね。気軽に飲める缶コーヒーや、テイクアウト式のコーヒーなど、また、最近はA社のコーヒーにキャラメルなどをいれたコーヒー飲料も大人気。コーヒーは男性だけのものから女性にも受け入れられています」といったトレンドをつくりだしましょう。ライバル商品もちゃんと出しましょう。業界全体が盛り上がれば、市場も拡大します。さらに、ライバル商品よりA社の商品が目立つように報道してもらえば問題ありません。
今、なぜキャラメルなどをいれたコーヒーが人気なのか、調べて記事に信憑性をだしましょう。デザート感覚でコーヒーを楽しんでいるのか、映画でセレブリティが飲んでいたから、なのか、映画評論家などコメントをもらい、データ化しよう。データは視覚化できるものをそろえます。テレビなどでも使えるからです。
このように、トレンドを押さえた記事は、読者にとって広告とは思わないでしょう。何社もの製品をそろえるので、記事自体も長く大きなものとなりますし、報道後の反響がより大きなものとなりやすいのです。季節のものを集めたり、スローフードなどのキーワードでくくったり、さまざまなパブリシティが展開できそうです。とくに季節のものやその時期ならではの行事は、見る人の興味をひき、メディアでも取り上げやすいのです。春なら、お花見、入学式・卒業式、引越しに関連したイベント、といったように考えるとよいでしょう。