ブロガーイベント・・・果たして吉と出るか凶と出るか 「最強の口コミ・・・ブロガーを味方につけよう」 インターネット上の情報はとてつもなく膨大で、一企業の一商品を探しあて、そしてページを開き、さらには購入する、という可能性はとても低いものです。企業のオフィシャルサイトまで来てくれるコンシューマーがどれだけいるか、という頭の痛い問題があります。しかし、その反面ネットでの口コミが火をつけあっという間にとぶように売れるようになった商品もあります。 このようにインターネットも上手に活用すれば、コンシューマーを味方につけることも可能です。では、そのためにはどのようなことをすればよいのでしょうか。
「ブロガーイベント」をご存知でしょうか。これは最近注目を浴びている手法で、ブロガーと呼ばれるインターネット上の日記を公開している書き手を、企業の主催するイベントに招待して、イベントの内容をブログに書きつづってもらうことを目的としたものです。 とくに影響力のあるブロガーのブログに書いてもらうと、注目度も高くなります。ブログに書いてもらうことのメリットは、目線が企業のものではなく、消費者の目線で書かれるため、そのブログを見た多くの消費者の共感を得やすいということが挙げられます。 ではブロガーを招待してよりよいブログ記事を書いてもらうための要点を確認しましょう。
1)
メディア招待のイベントの場合は、ある程度日ごろのお付き合いで書いてもらえる場合もある。しかし、ブロガーの場合、損得関係が一切ないため、ネガティブな記事になる可能性もあります。ですから、ブロガーを招待した場合も、メディアを招待した場合と同様に「貴重な時間を割いて来ていただいている」のだから、おもてなしの気持ちを忘れないように対応しましょう。気をつけたいのは、「招待してあげたから」といった姿勢や、「ギブアウェイ」を用意したのだから、良いように書いてくれるだろう、といった考え方では、相手は鋭くそこを見抜き、ブログで公開されてしまいます。過去にもそのような例がありました。それでは、せっかくのパブリシティのチャンスが台無しです。
2)
ブロガーイベントは、夜開くことをおすすめします。ブロガーはたいてい昼間は会社員だったりしますので、昼間はメディア向けのイベントを開き、夜はブロガーのイベントを開くという時間によって招待する人を分けましょう。
3)
イベントの内容を記事にしてもらうには、ブロガーの裁量に任せることが大切です。「何を書いてもよい」「何も書かなくてもよい」とあらかじめことわっておきましょう。そうすると、ブロガーは自由に自分のカラーを出した記事を消費者目線で書いてくれるでしょう。企業側の意図を押し付けるのではなく、ブロガーの表現力にゆだねてしまうのが得策です。このように自分の言葉でイキイキと書かれたブログは、読み手(=消費者)に強くアピールする記事となるでしょう。
また、発表したい商品だけでなく、複数の商品を展示しておくと、メインの商品だけでなく横断的に書いてくれる可能性があります。そのことで選択肢が増え、書き手の自由度も上がりますね。さらに、成功の秘訣としては、興味ある人向けに開発との談話の時間も用意しましょう。ブロガーのなかには、素人はだしの深い知識をもっている人もいます。そういう方には、専門的なちょっとした開発話は、とても喜ばれるものとなるでしょう。また、ブログではそのような記事に人気が集まることもあるので、あなどれません。
以上のように、ちょっとした気遣いでブロガーイベントを成功へ導けば、口コミが広がり、企業の認知度とともに製品への売り上げも変わってくる可能性があるのです。